Tokyo-Roma 2020

複葉機の夢

アルトゥーロ・フェラリンを待ちながら

1920年のイタリア人パイロット アルトゥーロ・フェラリンの偉業と2020年の東京-ローマ間帰還大飛行プロジェクト


プロジェクト要旨

詩人ガブリエーレ・ダヌンツィオが発案した飛行計画に端を発し、イタリアと日本両国の協力のもと、イタリア陸軍中尉でパイロットのアルトゥーロ・フェラリンが、機関工カッパンニーニと共に、二人乗複葉飛行機AnsaldoSVA9に搭乗し、1920年2月14日から5月31日にかけて、ローマ〜東京間18,000km完全飛行の偉業を成し遂げました。

その100周年記念の年にあたる2020年に、当時の鉄と木と布でできた複葉機を忠実に再現し、東京〜ローマ間の「帰還飛行」をめざすプロジェクトです。


現在の取り組み

アルトゥーロ・フェラリンの故郷であるTieneティエーネ(ヴィチェンツァ県)において、Associazione 87a SquadrigliaSVAの有志メンバーにより私財を投じて複葉機の製作が現在進められています。 木と布(機体、プロペラ、翼等)で作られていたことを鑑み、できるかぎり忠実に再現することを目指しています。(当然武器は搭載しません)

これらはティエーネのアルトゥーロ・フェラリン飛行機敷地内に建設された、ROMA TOKYO HANGER MVSEVM 「ローマ東京ハンガーミュージアム」にて行われています。


2016年5月イベント

上記博物館において、オープニングセレモニーとプロジェクトの公式発表会が行われました。

近隣の地方自治体や諸団体のほか、イタリア空軍、在イタリア日本大使館、ヴィットリアーレ英雄博物館、カプロー二航空博物館、アンサルド財団などの後援や協力を得て、日伊国交150周年記念事業と公認され、道原聡による絵画展「風景とSVA」が開催され、ローマ日本文化会館から後援を受けた後、同作品は2017年2月、日本三越本館美術特選画廊にて、道原聡油彩画展「イタリアからの伝言」でも展示されました。


GQJapanのサイトにて、今尾直樹氏による詳しい記事が紹介されています。

 フェラリンは、イタリアでいまも有名ですか? 筆者の問いに道原はこう答えた。
「実はイタリアでも忘れられているんです。マニアや好きな人は知っているという程度。今回のプロジェクトは、実際に同じ飛行機をつくって飛ばすという単なるノスタルジーだけではなくて、偉業を再確認し、さらに未来に向けて両国間の友情と交流を深めるのが目的です。現在進行形のプロジェクトだから、過去を調べていても、未来に繋がっている。だから、調べれば調べるほど面白い」
 それにしても、なぜ、100年前の飛行機で東京からローマまで飛ぶなんてことを彼らはやりたいのですか?
「少年の夢」と答えてから、道原はいたずらっぽく笑った。私もつられて笑った。なるほど、それはおかしくなって吹き出してしまうような「夢」なのだろう、と私は思った。遊び心にあふれたおじさんたちの少年の夢。欲望ではなく、夢を持つ者は幸福である。